全く工芸の世界、漆の事を知らずに津軽塗りの世界に飛び込んでしまったにもかかわらず、縁あってここまでやってくる事が出来ました。この仕事を始めてからと言うもの、不思議な出会いや運命的な出会いに、数々遭遇して来ました。津軽塗りの仕事をする事が私にとって「偶然」なのではなく「必然」であったのでしょう。
今までの古くさいと言う津軽塗りのイメージを払拭し、色々な可能性のあるこの塗りを私らしくアレンジして、津軽塗りや私の作品を切っ掛けに、沢山の人々との出会いを楽しみに、これからも縁ある限り私はこの仕事に携わって行く事でしょう。日本文化の一つである「津軽塗り」の本当の魅力が世に広まる事を願って・・・。
◆ 略歴
東京都世田谷生れ
文化服装学院卒業後イギリス、イタリアに滞在し、平成9年単身弘前に移り住み、津軽塗りを学ぶ。元青森県工業試験場員 藤田清正氏に師事。
平成14年東京に戻り「漆工房 牧門堂」を開く。現在は世田谷の梅ヶ丘に工房を開き、現在に至る。