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1.塗りの種類と工程

花塗りや上塗りが、淡色の漆を塗るのに対して、変わり塗りは、色彩の変化や表面の凹凸に特長があります。これは、漆を乾かす時の湿度を変えることで、硬化する時間を調整できるという漆の特長を生かした技法です。江戸時代には刀の鞘(さや)を装飾するために、さまざまな紋様や装飾技法が競われ、変わり塗りは独自の発達を遂げました。このことから、変わり塗りは鞘塗りとも呼ばれています。 |
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2.津軽塗りの技法

津軽塗りの技法は、研ぎ出し変わり塗りともいわれ、塗り重ねた漆を研ぎだして独特の模様を創りだすものです。塗りの技法には変わり塗りが使われていますが、さまざまな技法の中から「錦塗り」「紋紗塗り」「ななこ塗り」「唐塗り」の4技法だけが、津軽塗りの伝統技法として指定されています。
「彩りが豊かで変化に富む」という変わり塗りの特徴を活かすためにも、また伝統ある技術を伝承していくためにも、そのほかの塗りの技法も取り入れていく必要があると思います。

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変わり塗りの技法のひとつ
「錆ローラー」(上)
「ひねり塗り」(下) |
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[ 唐塗り]

卵白を入れて粘度を上げた漆を穴のあいたヘラ(仕掛けベラ)で塗ります。全面に高さのある斑点模様をつけ、色漆を何度も塗り重ね、研ぎだして仕上げます。

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「唐塗り」の二段箱
(部分) |
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[ ななこ塗り ]

漆を塗った上に菜種を蒔き、乾燥後にヘラで菜種を剥ぎとると、輪状の凹凸が残ります。その上に色漆を塗り重ね、研ぎ出すことで輪紋様を作ることができます。

[ 綿塗り ]

黄と朱をぼかした「ななこ」の上に、錦風の模様を描き、錫粉を入れた朱漆を刷毛塗りしたあと研ぎ出すと、ななこの輪と模様が現われます。
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代表的な「ななこ塗り」の紋様 |
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[ 紋紗塗り]

黒漆で紋様を高めに筆書きし、漆を塗った上にもみがらの炭粉をまんべんなく蒔き、乾いたあとに漆を塗り重ね研ぎ出す。艶消しの背景に、漆黒の紋様が浮き上がります。
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落ち着きのある風合いの「紋紗塗り」 |
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[ バリエーション]

●紋漆を用いるもの……唐塗り・くし目塗り
●種子などを蒔くもの……紋紗塗り・ななこ塗り・たばこ塗り
●塗膜をたたいたり、こすったりするもの……ひねり塗り・刷毛目

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独特の筋目模様が特徴的な「くし目塗り」 |