津軽塗りに携わるまで

「そうだ、津軽塗りの職人になろう!」と半ば思い付きで決心した私は、雑誌に掲載されていた青森県漆器協同組合に電話で連絡をとり、当時の連合会長、須藤八十八さんや他4人の職人さんの電話番号を教えていただき、須藤さんに突然電話をしました。丁度翌月に津軽塗りの催事で上京するということで、東京でお話をする機会を得ました。

お電話をした時は連合会長だとは露知らず、お会いした時に初めて知り、私は飛んでもないことをやってしまったなぁと、ちょっと反省もしました。しかし、そんな突然の話にも関わらず、須藤さんは私の話に耳を傾けて下さいました。その時に津軽塗り販売会社専務の古山隆次さん(古山さんは平成14年に帰らぬ人となりました。ご冥福をお祈りいたします)を紹介され、古山さんの計らいで津軽塗り製造会社「中弘クラフト」(田口清取締役社長)を紹介されました。すぐに決めるのではなく、一度見学してからにしなさいと言われ、早速私は弘前を訪れました。

中弘クラフトを見学をし、何の迷いもなく翌月から働くことを決め、すぐにアパートも決めてしまいました。イタリアから帰国してたった二ヶ月の話です。今思っても、どうしてこんな行動力が生まれたのか、自分でも不思議でなりません。

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